「やり方」ではなく「あり方」が大事
学校の卒業後、大手損害保険会社に入社した時期がありました。
今、ちょっと振り返ると若気のいたりというか、無茶無謀としかいいようがない脂ぎった時期だったと思います。
川の上流から大きな岩が削られて丸くなるように、激流に磨かれ、転がって今あるんだと思います。
ふと思い出した言葉がありました。
保険代理店でも、専門外の知識をもうひとつもっておくと武器になる。といったことでした。
「π型代理店」
よく見ると、下に二本足がありますね。πって。
小規模事業そのものであれば、生き残るために、何ができるのか。
その意味がなんとなくわかるようになった年齢となりました。
これまでなんというか、一社専属でしてきたのも、「仁義」を重んじるというか、義理というか、保険会社ばかりをこれまでみていたような気がするんですね。
お客さまを考えているつもりで、深いところでは、
保険会社代理店の運用基準とか、規制とか、イベントとか、成績とか。。。ばかりを考えているような。小さな人間となっていたようです。
イベントごとに保険会社は代理店を競わせて、挙績をあげさせようとしたり、保険会社の願う商品の販売商品キャンペーンがあったりと、そのつど、その商品を中心とした営業戦略が練られます。
それで、一定の成績はそれなりに表彰され、支社の成績もその間は伸びるといったような。
顧客を数字でしか見なくなってきていたんですよね。
そうなると、成績も伸びなくなる。
相手は、人。
感情も心もあります。保険は、必要と思っていても、無意識のうちに下心があいてに伝わり、本質を見抜かれてしまうようになるんでありますな。
本当に相手のことを考えるのであれば、そういった戦略に振り回されず、アドバイスはできます。
このπという記号のように、違う分野、違う会社の専門性をもっていれば、顧客の要望に柔軟性と心に余裕をもってこたえることができて、ほんと~の顧客感動を呼び寄せることができる手段を得られます。
長い時間さまよって出た、今の私の「答え」です。
また環境が違ってくれば、出てくる答えもまた違うものになるかと思いますが、
今はまっすぐに道を歩みたいと思っています。